インスリン注射の始まり

1922年の1月11日にカナダ人外科医のフレデリック・バンディングにより、ヒトの糖尿病患者さんに初めてインスリンが投与されました。インスリン投与による糖尿病の治療は成功し、トロントの奇跡と言われました。

この功績によりバンディングはノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

 

インスリンは、ヒトの膵臓のランゲルハンス島β細胞より作られる血糖値を下げるホルモンです。

インスリンと血糖値が細胞の中で、エネルギーとして消費されます。

 

日常診療でインスリン注射の導入や調節を行うことは良くありますが、現在2021年なのでもうすぐヒトに初めての投与から100年経ちますので、歴史は深いと感じます。

 

インスリンは皮下に注射しますが、当院では注射の痛みをなるべく少なくするように細い針を採用したり、血糖測定も8時間おきにかざすと血糖値の1日の流れや測定ができるフリースタイルリブレを導入しています。なるべく患者さんの痛みの負担を少なくしています。

 

インスリン注射の種類が増えたり、血糖測定の仕方も日々進化しています。

寒い日が続きますが、みなさん体調を崩されないようにご自愛ください。

 

2021年01月14日