3/7の朝、地域の方と一緒に廃品回収を行いました。
駐車場は広いので、少しでも地域の方々のお役に立てたら幸いです。
廃品回収に参加されたみなさまお疲れさまでした。
開院した時に頂いた胡蝶蘭から、新しい芽が出て、花が咲きました。
枝の先が伸びて、蕾が付きました。
もう少しで、春ですね。
朝晩まだまだ冷え込む日も多いですが、体調をくずされないようにみなさんお気を付けください。
バセドウ病の患者さんで瞼が腫れて赤くなったり、眼の結膜が充血したり、眼球の動きが悪くなったりすることを甲状腺眼症またはバセドウ病眼症と言われています。バセドウ病の原因は、TSH受容体抗体といわれる自己免疫の異常ですが、甲状腺眼症の原因もTSH受容体抗体による自己免疫の異常であり、目の後ろの脂肪組織や筋肉が腫れる事により起こります。
甲状腺の病気の説明を行うときに、模型を使っています。
甲状腺眼症の治療は、軽症の場合はトリアムシロノン(炎症を抑えるステロイド)の局所注射、中等症~重症ではステロイドの注射療法(こちらは入院が必要になります)、眼科医による手術療法(眼窩減圧術)が適応になります。早期より治療を開始することが重要です。
また、喫煙が甲状腺眼症の回復を遅らせることが分かっています。久留米大学医療センター時代に、研究して報告しました(喫煙とバセドウ病眼症の関連. 日本体質医学会誌. 2018;80:13-21)。バセドウ病の患者さんで眼が気になる方は、禁煙をお勧めします。
軽症の甲状腺眼症は、セレンの多い食事で進行を遅らせることが報告されています(N Engl J Med.2011 25;365(8):769-70)。
この研究ではセレンを2日に1回100μg投与されてます。1日50μg摂取すると十分です。セレンは、日本では1日20歳以上では25~30μgの量の摂取を勧められてます。摂取が過剰になると爪の変形、脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感が起こります。 当院では、セレンが入っている食品で摂取しやすいかつお節を勧めています。1パック1.5gの鰹節が入って、5μgのセレンが入っています。少し少な目ですが、他の食品(パン、穀物、肉、魚、卵)にもセレンが入っていますので、過剰な量にならずに毎日食べても安心です。
3月に入り、花粉症の時期になりました。くしゃみ、鼻水、鼻づまりつらいですね。花粉症の薬は即効性がありますが、症状が出始めてから内服を開始すると押さえ込むのが大変です。毎年症状が出る人は、症状がひどくなる1週間くらい前から治療を開始するのがおすすめです。
くしゃみや鼻水には体内のヒスタミンが、鼻づまりにはロイコトリエンが関連しています。くしゃみや鼻水がひどい方は抗アレルギー(ヒスタミン)薬、鼻詰まりがひどい方にはロイコトリエン拮抗薬がお勧めです。眠くなりにくい抗ヒスタミン薬もあります。
また、鼻汁がひどい方は漢方薬での加療も行ってます。風邪に伴う鼻水や花粉症に伴う鼻水にも効果があります。
他に抗ヒスタミン薬の点眼や点鼻薬もあります。
内服と併用することもあります。
花粉症の症状でお困りの場合は、ご相談ください。
本日は、令和3年3月3日ひな祭りです。桃の節句ともいわれています。
日本では、平安時代よりお祝いされているようです。
ハマグリのお吸い物、ちらし寿司、ひしもちを食べてお祝いします。
ヒシ形は成長や繁栄のシンボルと言われ、古くより親しまれています。
日中が暖かくなってきて、もうすぐ春ですね。
みなさん体調を崩されないように、お気をつけ下さい。
非常事態宣言が今月末でようやく解除されそうですが、手すりなどの良く手に触れるところの消毒は毎日行ってます。
エタノール80%で消毒しています。
新型コロナウイルスの感染者数は減ってきていますが、油断せずに消毒を日々行ってます。
日中が少しずつ暖かくなってきました。
寒暖の差で、めまいや喘息がおこりやすくなりますが、体調を崩さないように気を付けてください。
2/16に公立八女総合病院の大木剛先生、久留米大学医療センター糖尿病センター田尻祐司教授から高齢者糖尿病の講演会がありました。
高齢者糖尿病は、生活習慣として食事をとる時間や量は若い人より安定しているが、長い糖尿病の罹患によりインスリンの分泌が低下していたり、認知機能の低下や筋力低下を併発している人がいるので、1人1人にあった治療を選んで個別化することが大切です。筋力低下は、最近サルコペニアと言われていて、転倒の原因になったり、インスリンの効きが悪くなる原因にもなります。サルコペニアが進行すると、寝たきり状態の一歩手前のフレイルという状態になります。サルコペニアもフレイルも、疾患として治療を介入すれば、元の状態に戻りますので、評価が大切になります。評価は、握力の低下、歩行速度の低下で判断します。目標体重が、65歳以上は少し多めに計算されるようになりました。やせすぎの予防になります。高齢者こそよく食べて、よく運動しましょう。
食事療法では、野菜を最初に食べると血糖値が下がりやすくなります。Vegetable firstです。咀嚼を多くすると、満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎの予防になります。肉(牛、豚、鳥)、魚介類、大豆類(納豆、豆乳、豆腐)、乳製品(チーズ、ヨーグルト、低脂肪牛乳)、卵などの蛋白質の摂取は血糖値はあまりあがりませんし、筋肉を作るもとになります。消化管(小腸)より分泌されるインクレチンというインスリン分泌を促すホルモンがありますが、肉や魚を食べるとよく分泌されます。最初に野菜を食べて血糖値をあまり上がらなくして、次に肉や魚でインスリンを出して、最後に炭水化物を食べて血糖値の急な上昇を抑えましょう。
また、歯周病や齲歯が血糖コントロールが悪くなる原因になり、噛めないので柔らかい炭水化物の摂取が過剰になると、食後の高血糖を起こします。口腔内のケアにも注意しましょう。
運動は、椅子から立ち上がるチェアースクワットやペットボトルに水や砂を入れて、ダンベルの代わりにすることをお勧めします。最初から無理せず、少しずつ長くやっていきましょう。運動療法を開始する前に主治医のチェックを受けることが大切です。
当院の糖尿病治療は、美味しく食べて、楽しく運動して血糖コントロールしましょうを目標にしています。
最近暖かくなりつつありましたが、今日は雪が降り、かなり冷え込んでます。
先月は、1月8日に雪が積もりました。
入り口や裏の駐車場の雪かきを行いました。
雪かきは、かなり体力を必要としました。
糖尿病の運動療法で、筋力トレーニングをレジスタンス運動と言いますが、レジスタンス運動に雪かきは近かったです。
雪かきにて、血糖値と中性脂肪が下がったと思います。
本日、積雪はそこまでありませんが、足元が滑りやすくなっておりますので、みなさん転倒に気を付けてください。
当院で使用している血糖測定器は、フリースタイルリブレです。
フリースタイルリブレは、肩にリブレセンサーを貼付すると指先の穿刺をしないで、かざすだけで血糖値が分かります。
8時間おきにかざすと、24時間の血糖値の流れが分かります。夜間の低血糖や食後の高血糖がよくわかります。
以前の血糖測定機に比べて、血糖管理がしやすくなりました。
今までは、フリースタイルリブレ本体をかざしていましたが、今後はiphoneやアンドロイド携帯をかざすと、リブレ本体の代用ができる事ができるようになります。
ホームページから動画や使用方法等も確認できるようになってます。
医療の技術は、日々進歩しているのを痛感します。
糖尿病でインスリン注射中の患者さんは、自己注射や自己血糖測定が大変ですので、自己血糖測定にかかる負担を少しでも軽減していきたいです。
また当院では血糖値が高い糖尿病の方に対して、外来でインスリンの導入や自己血糖測定の導入も随時行っております。
インスリン注射中の糖尿病の方も、インスリン量の調節や食事指導も行ってます。
血糖値がなかなか下がらない方は、ご相談ください。
明らかな誤嚥をしていない方で、なぜだか誤嚥性肺炎になる方がいます。
そのような方は、睡眠中に気管の中に唾液や口腔内の細菌が入り、誤嚥をしています。
睡眠中の誤嚥は睡眠時無呼吸症候群と関連があり、睡眠時無呼吸の治療を行うと誤嚥性肺炎が減ると報告されました。
睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞や脳卒中、高血圧症の原因であり、睡眠中の誤嚥性肺炎が増える原因にもなります。
最近、食べ物を食べるときに良くむせる、ご家族にいびきを指摘される、誤嚥性肺炎の治療歴がある方は、簡易の睡眠時無呼吸の検査を行い、睡眠時無呼吸がある場合は持続陽圧換気の治療を行うと、誤嚥や誤嚥性肺炎が防げると思います。
まだまだ寒い日が続きますが、体調にご留意してください。